私がUターンを決意し、地元に戻る準備をしていた頃、近所の大塚さんが、昔ながらの方法でやっこめを手作りしていることを知りました。子供の頃は地味で単調なやっこめが好きではありませんでしたが、大人になって改めてやっこめを食べてみると香ばしくて風味があって美味しく感じました。
作り手が減り、生産量が少なくなる中、この大分由布のふるさとの味が途絶えていく事にふと寂しさを覚えました。
それから大塚さんの所に通うようになり、やっこめ作りの行程を見学させてもらいました。
絶妙な火加減が必要になるやっこめの焙煎。8月には釜炒り時の室温が40〜50度にもなります。汗だくになりながら作業する姿や大塚さんのやっこめへの愛情を知り、この大塚さんのやっこめを全国の皆さんに食べていただきたいと思いました。